プラモデルが上達するためのスポンジヤスリと紙ヤスリの活用術


プラモデル研磨の基礎知識

プラモデルの表面処理とは

 プラモデルの魅力ってなんでしょう。作る工程が好きな人や完成後思い思いのポージングで遊ぶなどたくさんの楽しみ方がありますね。私はその作品のディテールの再現性に魅力を感じます。まあ製作工程からこんな再現をしたいとかここをこんな色にとそうしたいとか思ったりするわけですよね。そうすると、やっぱり部品を組み立てるだけではその魅力を最大限に引き出すことはできません。ここで、表面処理の登場です。
 プラモデルの成型時に発生する合わせ目や成型線、さらに組み立て時の接着跡や余分なプラスチックが残ることがあります。これらの不細工な痕跡は、完成時の再現性を大きく下げる原因になってしまいます。
 きちんと表面処理を行うことで、プラモデルが完成した時に差が出ます。特にカーモデルやバイクの模型なんかは商業品のような滑らかな表面、細部まで緻密に再現されたディテールが生まれるわけです。まるでプロの仕上げたモデルのような完成品を目指すなら、このステップは絶対に欠かせません。

スポンジヤスリと紙ヤスリの違い

 よく聞かれる疑問が、スポンジヤスリと紙ヤスリの選び方です。どちらもヤスリという共通点がありますが、実はその使用目的や特性には大きな違いがあります。スポンジヤスリは、その名の通りスポンジ素材が用いられており、柔軟性が高いのが特徴です。
 この柔らかさが、曲面や複雑な形状の部品にしっかりとフィットし、均一な研磨を行うのに適しています。特にプラモデルのカーブ部分やディテールの際立つ部分での使用がおすすめです。
 紙ヤスリは、ヤスリの粒子が紙に固定されているもので、平面性が高く硬さを持っています。そのため、平らな部分の研磨や、きっちりとした直線部の仕上げには紙ヤスリが最適です。また、細かい粒度のものから荒いものまで幅広く選べるので、研磨の目的に応じて選択することができます。
 各ヤスリの特性をとらえて理想のプラモデルを目指しましょう!

スポンジヤスリの正しい使い方

スポンジヤスリの特徴と選び方

 スポンジヤスリは、その柔軟性から多くのモデラーに愛用されていますが、その選び方一つで作業の効率が大きく変わります。スポンジヤスリの最大の特徴は、やわらかいスポンジ材料によって、部品の形状に合わせて自由自在にに動かすことができる点です。この特性により、曲面や細かいディテールに沿っても均等に研磨することが可能です。これは、固定された形状の紙ヤスリでは難しい作業です。
 スポンジヤスリを選ぶ際は、研磨したい部分の細かさや形状に応じて、粒度(グリット数)とスポンジの厚みを選ぶ必要があります。粗い作業から仕上げまで異なる種類のヤスリを用意し、段階を踏んで使用することが、理想の完成形に近づく第一歩です

プラモデル仕上げのコツ

 作業前には必ず、ヤスリの粒度を確認し、研磨する範囲を決定します。低いグリット数から始め、徐々に高いグリット数へと移行していくことで、理想的な仕上がりに近づけます。研磨する際はランダムにヤスリを動かすと、不規則な傷がついてしまうことがあるので一方向に均等にヤスリを動かすことを心がけてください。そうすれば表面に細かい傷を均一につけることができ、自然な仕上がりになります。
 仕上げには、最も細かいグリット(1000番以上)のスポンジヤスリを使用します。水を使ってウェットサンディングすることで、さらに滑らかな表面に仕上げることが可能です。

紙ヤスリの効果的な使用方法

プラモデルに限らずDIYやさまざまなクラフト作業で必須とされる「紙ヤスリ」。その使用方法やテクニックによっては、作品の仕上がりが大きく変わることがあります。ここでは、初めてプラモデルを作る方にもわかりやすく解説したいと思います。

紙ヤスリの種類とその用途

粗いヤスリ(低グリット数)

大きな凸凹や傷を早く取り除く際に使用します。わたしは番手でいうと150〜400ぐらいを使ってます。プロの方間違ってたらごめんなさい。

中粒度のヤスリ

表面を滑らかにするため、仕上げ前の中間工程として使用されます。500〜800ぐらいですかね。

細かいヤスリ(高グリット数)

仕上げや微細な調整に最適です。表面をピカピカに仕上げる際には欠かせません。1000以上です。

紙ヤスリのテクニック

 こちらもスポンジヤスリと同様に不規則に動かさないで、均一な力で同一方向を心がけてください。磨き作業で重要なのでもう一度、適度な力で均一に研磨することが大切です。強く押し付けると不要な傷がついてしまうため、注意が必要です。

まとめ

 プラモデルの研磨は、見た目や質感を大きく左右する工程の一つ。しかし、微細なミスやヤスリ選びの失敗が、後々の仕上がりに大きく影響することも。プラモデル研磨時の注意点や、ヤスリ選びでの失敗を避けるためのポイントを解説します。

プラモデル研磨時の注意点

 力をかけすぎると、意図しない深い傷が入ったり、部品が変形してしまうことがあります。適切な力加減で研磨を行うことで、均一かつ美しい仕上がりになります。ランダムにヤスリを動かすと、不規則な傷が生じやすので一定の方向に均一にヤスリを動かすことで、綺麗な仕上がりを目指す。

ヤスリ選びで失敗しないためのポイント

 ヤスリ選びは、研磨の結果を大きく左右します。失敗しないためのポイントを以下の通りです。
 グリット数が低すぎると、大きな傷が生じるリスクがあります。逆に高すぎると、研磨効果が得られません。作業内容に合わせて適切なグリット数のヤスリを選ぶことで、理想的な仕上がりを目指します。紙ヤスリやスポンジヤスリなど、用途によって最適なヤスリが異なります。


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